レーシックと乱視
近視と同様、視力低下の大きな要因になるのが乱視。乱視とは、簡単に言うと2種類の度数の違う近視が一つの眼に存在しているようなものです。乱視の場合、目のピントの合う距離が縦方向と横方向で違うといった状況が起きています。なぜそういうことが起こるのかというと、丸い角膜の全てが均等の屈折力を持っているわけではなく、一部に屈折力の強い部分があったりするからです。こうした縦方向と横方向の屈折率のバランスを補うようなレンズを使用すれば矯正することができますが、眼鏡であればレンズがかなり厚くなってしまいます。
そこで近年注目を集めているのがレーシックです。レーシックとは、高い精度のレーザーで眼の一番前に位置する角膜の屈折状態を矯正し、視力の回復を目指す手術方法です。近視や乱視だけでなく、遠視にも効果的で、安全な手術方法であるため、全世界では毎年数百万人の方が利用していると言われています。レーシックのような屈折矯正手術で乱視を矯正することは可能ですが、複雑な乱視の場合は難しいとされてきました。また強度の乱視になりますと、角膜の厚みがかなりないといけませんので、この厚みが足りないと手術が受けられないことがあります。しかし近年開発されたウェーブフロント技術によれば、理論的には複雑な乱視の治療も可能となりつつあります。
レーシックの安全性に関して議論していた時代はすでに過去のものとなっています。今はメガネ、コンタクトレンズ、レーザー治療のなかから自分にあった矯正方法を選ぶ時代になっていると言っても過言ではないかもしれません。